内視鏡的破砕で完全除去した柿胃石の1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 103; no. 1; pp. 79 - 80
• Main Authors: 馬場, 毅, 小原, 大和, 佐藤, 真司, 中野, 茂, 松野, 高久, 松田, 尚久, 原, 精一, 田中, 潤治, 鈴木, 雄太, 三浦, 雅史, 宍戸, 泰紀
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 22.12.2023; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 内視鏡的破砕術; 柿胃石
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.103.1_79

「I 症例」患者: 76歳 女性. 主訴: 心窩部痛, 嘔気. 既往歴: なし. 家族歴: 特記すべきことなし. 嗜好品: 喫煙なし, 飲酒なし. 秋になると毎日柿を3個摂取する. 現病歴: 20XX年11月頃から心窩部痛, 嘔気が出現した. 前医で内服加療も症状改善を認めず, 上部消化管内視鏡検査を施行されたところ, 病変を指摘され治療目的で当院紹介受診された. 来院時現症: 意識清明, 血圧126/80mmHg, 脈拍67回/分 整, 眼瞼結膜貧血なし, 眼球結膜黄染なし, 表在リンパ節触知せず, 腹部 平坦かつ軟, 腸蠕動音正常, 圧痛なし. 来院時血液検査: 明らかな異常所見なし. 上部消化管X線検査: 胃内に約10cm程度の可動性のある結石を認めた.