めまいを主訴とする耳鼻咽喉科初診患者の外来診療実態調査の試み
「はじめに」 めまいは頻度の高い症状であり, 2022国民生活基礎調査の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/14.pdf)によるとめまい有訴者率は人口1000人に対しての20.3人である. めまいは耳鼻咽喉科外来においても頻繁に遭遇する症状の一つであり, 日常の耳鼻咽喉科外来診療においてめまい患者にどのような検査が行なわれ, どのような診断がなされているのかを知ることは, めまい患者の診療の質向上や標準化, 耳鼻咽喉科専攻医の教育のために重要と考えられる. 我々はめまい疾患の外来診療の実態を知るため,...
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Published in | Equilibrium Research Vol. 83; no. 6; pp. 479 - 489 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
31.12.2024
日本めまい平衡医学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0385-5716 1882-577X |
DOI | 10.3757/jser.83.479 |
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Summary: | 「はじめに」 めまいは頻度の高い症状であり, 2022国民生活基礎調査の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/14.pdf)によるとめまい有訴者率は人口1000人に対しての20.3人である. めまいは耳鼻咽喉科外来においても頻繁に遭遇する症状の一つであり, 日常の耳鼻咽喉科外来診療においてめまい患者にどのような検査が行なわれ, どのような診断がなされているのかを知ることは, めまい患者の診療の質向上や標準化, 耳鼻咽喉科専攻医の教育のために重要と考えられる. 我々はめまい疾患の外来診療の実態を知るため, めまいを主訴とする耳鼻咽喉科初診患者の外来診療について多施設で調査を行った. 本研究では, 再診の有無, 中枢性めまいの診断, 平衡機能検査の実施状況, めまい相談医在籍の有無の4つの点につき着目して調査結果の解析をおこない, 日本めまい平衡医学会が認定するめまい相談医の役割につき示唆が得られたので報告する. |
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ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.83.479 |