高度の食道裂孔ヘルニアを有する総胆管結石を直視鏡にて治療した一例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 101; no. 1; pp. 81 - 83
• Main Authors: 鈴木, 怜佳, 東畑, 美幸子, 長濵, 正亞, 髙野, 祐一, 山脇, 將貴, 阿曾沼, 邦央, 浅見, 哲史, 山本, 頼正, 吉田, 詠里加, 遠藤, 利行, 菰淵, 瑛美, 丸岡, 直隆, 野田, 淳, 五味, 邦代
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 09.12.2022; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 直視鏡; 食道裂孔ヘルニア
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.101.1_81

「背景」高度の食道裂孔ヘルニアではERCPを行うにあたり側視鏡の挿入が困難な場合がある. 高度の食道裂孔ヘルニアを有する総胆管結石を直視鏡にて治療した一例を経験したので, 若干の文献的考察を交えて報告する. 「症例」患者: 80歳代, 女性. 主訴: 胸痛, 悪寒. 現病歴: 20XX年X月X日深夜に胸痛と悪寒を自覚, その1時間後に嘔吐もみられ当院に救急搬送された. 既往歴: サルコイドーシス(心臓, 皮膚), 陳旧性脳梗塞, 慢性心不全, 非持続性心室頻拍(植込み型除細動器埋込み後), 甲状腺機能低下症, 自己免疫性肝炎 来院時現症: 身長157cm, 体重65kg. 意識清明, 血圧141/58mmHg, 体温39.5度, 脈拍84回/分・整, 呼吸数22/分, SpO2 94%, 腹部: 平坦, 軟, 自発痛・圧痛なし.