新胃X線撮影法移行への課題

当院では上部消化管造影検査を1日10-15例程度実施しているのが現状である。依然として胃がん検診の中核を占めているのが当院の現状である。 新胃X線撮影法が当院院内検診に本格的に導入された2018年4月から上部消化管造影での胃がん発見症例は最初の2年間はゼロであった。3年目に入り2例のバリウム発見胃がんを経験した。6月の2例目は早期胃がんであった。発見症例を振り返ってみると技師が病変に気づいておらず追加撮影がないので診察結果説明担当医が気づいていないなど技術的課題や前年からピロリ菌陽性に対して強力な受診勧奨が出来てなかったなど反省点があった。 当面放射線技師の撮影技術の維持向上と上部消化管造影検...

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Published in総合健診 Vol. 48; no. 5; pp. 400 - 406
Main Author 若松, 弘之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本総合健診医学会 10.09.2021
日本総合健診医学会
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ISSN1347-0086
1884-4103
DOI10.7143/jhep.48.400

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Summary:当院では上部消化管造影検査を1日10-15例程度実施しているのが現状である。依然として胃がん検診の中核を占めているのが当院の現状である。 新胃X線撮影法が当院院内検診に本格的に導入された2018年4月から上部消化管造影での胃がん発見症例は最初の2年間はゼロであった。3年目に入り2例のバリウム発見胃がんを経験した。6月の2例目は早期胃がんであった。発見症例を振り返ってみると技師が病変に気づいておらず追加撮影がないので診察結果説明担当医が気づいていないなど技術的課題や前年からピロリ菌陽性に対して強力な受診勧奨が出来てなかったなど反省点があった。 当面放射線技師の撮影技術の維持向上と上部消化管造影検査の読影ができる医師の確保がまだ必要と思われた。
ISSN:1347-0086
1884-4103
DOI:10.7143/jhep.48.400