画像強調併用拡大内視鏡観察下の十二指腸病変診断アルゴリズムの検討

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 100; no. 1; pp. 41 - 44
• Main Authors: 窪澤, 陽子, 中山, 敦史, 岩田, 賢太郎, 宮崎, 蔵人, 増永, 哲平, 水谷, 真理, 木口, 賀之, 高取, 祐作, 加藤, 元彦, 金井, 隆典, 矢作, 直久
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 30.06.2022; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 画像強調併用拡大内視鏡観察; 表在型十二指腸上皮性腫瘍
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.100.1_41

「背景」 表在型十二指腸上皮性腫瘍(superficial duodenal epithelial tumor : SDET)の発見頻度は増加し, 治療機会も増えている. 適切な治療を行うためには正しい術前診断が重要であるが, 画像強調併用拡大内視鏡観察(magnified endoscopic examination with image-enhanced endoscopy : IEE-ME)に基づいた診断法は未だ確立していない. 治療適応の判断でまず必要になるのは腫瘍/非腫瘍の鑑別であると考え, 我々はその鑑別診断アルゴリズムを考案した. 今回, その有用性を検討したため報告する. 「腫瘍/非腫瘍鑑別診断アルゴリズムの作成」 SDETは発現している粘液形質により胃型(MUC5AC, MUC6陽性)と腸型(MUC2, CD10, CDX2陽性)に分類される. 特に胃型腫瘍は十二指腸口側に多く, 生物学的悪性度が高いとされており, SDETは粘液形質毎に異なる性質を有している.