成人で発症した胃軸捻転症の1例

「症例」患者: 40歳代. 女性. 主訴: 嘔吐, 腹部膨満 既往歴: 脳性麻痺, 痙性四肢麻痺, 胃潰瘍. 現病歴: 2021年11月に嘔吐・腹部膨満が出現し, 改善しないため, 同月に当院当科へ受診した. 腹部CTで胃内腔の著しい拡張, 胃前庭部の頭側の挙上, 胃底部の尾側への偏位から胃軸捻転症と考えられた. 経鼻胃管を挿入し, 絶食, 補液, ランソプラゾール投与で入院加療を開始した. 入院時身体所見: 腹満著明だが, 圧痛は認めなかった. 入院時検査所見: Hb 8.2g/dlと低下あるものの, 他特記すべき所見は認めなかった. 入院時腹部X線写真: 小児期からの痙性四肢麻痺のため,...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 101; no. 1; pp. 51 - 53
Main Authors 佐々木, 仁, 澁谷, 智義, 上山, 三鈴, 三好, 由里子, 樺, 映志, 渡辺, 大地, 太田, 一樹, 永原, 章仁, 橋本, 周太郎, 須山, 由紀, 森, 広樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 09.12.2022
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
closed loop
胃軸捻転
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.101.1_51

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Summary:「症例」患者: 40歳代. 女性. 主訴: 嘔吐, 腹部膨満 既往歴: 脳性麻痺, 痙性四肢麻痺, 胃潰瘍. 現病歴: 2021年11月に嘔吐・腹部膨満が出現し, 改善しないため, 同月に当院当科へ受診した. 腹部CTで胃内腔の著しい拡張, 胃前庭部の頭側の挙上, 胃底部の尾側への偏位から胃軸捻転症と考えられた. 経鼻胃管を挿入し, 絶食, 補液, ランソプラゾール投与で入院加療を開始した. 入院時身体所見: 腹満著明だが, 圧痛は認めなかった. 入院時検査所見: Hb 8.2g/dlと低下あるものの, 他特記すべき所見は認めなかった. 入院時腹部X線写真: 小児期からの痙性四肢麻痺のため, 髄注ポンプがあり, 胃の内腔の左横隔膜下までの拡張所見がある. 腹部単純CT所見: 胃の変形, 内腔の著しい拡張があり, closed loop所見を認めた.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.101.1_51