腹壁ヘルニアに対するmini- or less-open sublay operationの導入

目的:腹壁ヘルニアに対して mini- or less-open sublay operation(MILOS法)を導入したので短期成績を報告する.方法:ヘルニア門横径5cm未満の腹壁ヘルニア症例に対してMILOS法を行った6例の手術成績を明らかにするとともに,腹腔鏡下intraperitoneal onlay mesh-plus(IPOM-Plus法)39例との成績を比較した.結果:MILOS法症例の術中合併症はなかった.平均手術時間はMILOS法133.3分,腹腔鏡下IPOM-Plus法123.4分で有意差はなかった(P = 0.545).手術翌日,術後7日目の疼痛の比較では,ともにMIL...

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 83; no. 3; pp. 466 - 472
Main Authors 田崎, 達也, 清戸, 翔, 佐々木, 秀, 香山, 茂平, 髙橋, 信也, 中光, 篤志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2022
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Summary:目的:腹壁ヘルニアに対して mini- or less-open sublay operation(MILOS法)を導入したので短期成績を報告する.方法:ヘルニア門横径5cm未満の腹壁ヘルニア症例に対してMILOS法を行った6例の手術成績を明らかにするとともに,腹腔鏡下intraperitoneal onlay mesh-plus(IPOM-Plus法)39例との成績を比較した.結果:MILOS法症例の術中合併症はなかった.平均手術時間はMILOS法133.3分,腹腔鏡下IPOM-Plus法123.4分で有意差はなかった(P = 0.545).手術翌日,術後7日目の疼痛の比較では,ともにMILOS法で有意に軽かった(それぞれP=0.019,<0.01).結語:MILOS法は,導入期にも安全に,手術時間の延長なく施行可能であり,腹腔鏡下IPOM法と比較し,術後疼痛が軽いという利点も明らかとなった.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.83.466