訪問看護におけるストーマケアの困難性と専門知識をもつ看護師の同行訪問の有用性に関する全国実態調査

【目的】訪問看護において看護師がストーマケアで困った内容と、専門知識をもつ看護師への相談および同行訪問の有用性について明らかにすることである。【方法】全国の訪問看護ステーション940施設を対象とし、訪問看護師がストーマケアで困った内容と相談先、および専門知識をもつ看護師の同行訪問の有用性に関する質問紙調査を実施した。【結果】250施設から回答が得られた(有効回答率26.6%)。ストーマケアで困った内容は、ストーマ周囲皮膚障害66.0%、排泄物の漏れ53.6%、ストーマ装具の選択42.0%、ストーマ脱出32.0%、ストーマ部出血30.8%であった。困った時の相談先は、利用者が退院した病院で専門知...

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Published in日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌 Vol. 38; no. 2; pp. 29 - 38
Main Authors 幸田, 圭史, 小林, 和世, 柴﨑, 真澄, 宮本, 乃ぞみ, 積, 美保子, 賀屋, 仁, 松原, 康美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 2022
Subjects
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ISSN1882-0115
2434-3056
DOI10.32158/jsscr.38.2_29

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Summary:【目的】訪問看護において看護師がストーマケアで困った内容と、専門知識をもつ看護師への相談および同行訪問の有用性について明らかにすることである。【方法】全国の訪問看護ステーション940施設を対象とし、訪問看護師がストーマケアで困った内容と相談先、および専門知識をもつ看護師の同行訪問の有用性に関する質問紙調査を実施した。【結果】250施設から回答が得られた(有効回答率26.6%)。ストーマケアで困った内容は、ストーマ周囲皮膚障害66.0%、排泄物の漏れ53.6%、ストーマ装具の選択42.0%、ストーマ脱出32.0%、ストーマ部出血30.8%であった。困った時の相談先は、利用者が退院した病院で専門知識をもつ看護師が66.0%で最も多かった。専門知識をもつ看護師の同行訪問は62施設(24.8%)が実施し、ストーマケアでは92.6%が役に立ったと回答した。【結論】訪問看護において、ストーマケアの専門知識をもつ看護師への相談および同行訪問の有用性が明らかになった。
ISSN:1882-0115
2434-3056
DOI:10.32158/jsscr.38.2_29