これからの時代を見据えたESDトレーニングの試み

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の技術習得には熟練者の手技を習い反復することが必要だが,学術活動や家庭生活との両立にはより効率的な訓練が求められる.Trainee 2名と留学中の医師1名が実践的トレーニングを行うため,モデルG-masterを用いた.30分以内の完遂率は補助で40%(2/5)に対し,牽引補助併用で全例(5/5)完遂した.牽引により切除時間短縮と操作性向上が得られ,ESD未経験の医師でも直後の実臨床ESDを完遂した.G-masterに牽引を併用するとTraineeは短期間で技術習得し,他の活動に時間を割ける.海外医師も実践的訓練が可能で,スタッフの英語での指導力向上も期待される....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 104; no. 1; pp. 38 - 41
Main Authors 辻, 陽介, 藤城, 光弘, 三浦, 裕子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 21.06.2024
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.104.1_38

Cover

Loading…
More Information
Summary:内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の技術習得には熟練者の手技を習い反復することが必要だが,学術活動や家庭生活との両立にはより効率的な訓練が求められる.Trainee 2名と留学中の医師1名が実践的トレーニングを行うため,モデルG-masterを用いた.30分以内の完遂率は補助で40%(2/5)に対し,牽引補助併用で全例(5/5)完遂した.牽引により切除時間短縮と操作性向上が得られ,ESD未経験の医師でも直後の実臨床ESDを完遂した.G-masterに牽引を併用するとTraineeは短期間で技術習得し,他の活動に時間を割ける.海外医師も実践的訓練が可能で,スタッフの英語での指導力向上も期待される.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.104.1_38