外視鏡で治療を行ったRetained medullary cordの1例

Retained medullary cord(RMC)は,二次神経管形成過程で,消退する髄索が遺残し,脊髄係留を来す疾患として報告された.今回我々は,外視鏡を用いて手術を行った終末部髄膜瘤を合併したRMCの1例を経験したので,術中所見,病理所見とともに文献的考察を加えて報告する.症例は2か月女児で仙尾部の皮膚陥凹以外に症状を認めなかった.術前MRIでRMCとそれに伴うのう胞性病変を疑い,手術を行った.無症候性病変でも早期の係留解除と病理学的検索が重要と考えられる....

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Published in小児の脳神経 Vol. 46; no. 3; pp. 255 - 261
Main Authors 小野, 峻, 阪本, 大輔, 原田, 敦子, 飯田, 倫子, 陰山, 博人, 中込, 奈美, 吉村, 紳一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児神経外科学会 2021
日本小児神経外科学会
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Summary:Retained medullary cord(RMC)は,二次神経管形成過程で,消退する髄索が遺残し,脊髄係留を来す疾患として報告された.今回我々は,外視鏡を用いて手術を行った終末部髄膜瘤を合併したRMCの1例を経験したので,術中所見,病理所見とともに文献的考察を加えて報告する.症例は2か月女児で仙尾部の皮膚陥凹以外に症状を認めなかった.術前MRIでRMCとそれに伴うのう胞性病変を疑い,手術を行った.無症候性病変でも早期の係留解除と病理学的検索が重要と考えられる.
ISSN:0387-8023
2435-824X
DOI:10.34544/jspn.46.3_255