上部消化管粘膜下腫瘍に対する新規フォークチップ針によるEUS-FNBの有用性
「はじめに」 超音波内視鏡下穿刺吸引生検(Endoscopic Ultrasound-guided Fine Needle Biopsy : EUS-FNB)は, 膵腫瘍の病理診断において確立した標準検査法である. 消化管粘膜下腫瘍(Subepithelial lesions : SEL)に対する内視鏡切除が可能になった現在, 術前病理診断の重要性が高くなっているが, FNA針の診断能は既報で46-82%と十分とはいえない. 免疫染色評価に要する十分な組織診検体を採取するために新規FNB針が開発されており, EUS-FNBが広く行われている. 2020年4月から本邦で臨床使用が可能となった新規...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 100; no. 1; pp. 67 - 69 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
30.06.2022
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.100.1_67 |
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Summary: | 「はじめに」 超音波内視鏡下穿刺吸引生検(Endoscopic Ultrasound-guided Fine Needle Biopsy : EUS-FNB)は, 膵腫瘍の病理診断において確立した標準検査法である. 消化管粘膜下腫瘍(Subepithelial lesions : SEL)に対する内視鏡切除が可能になった現在, 術前病理診断の重要性が高くなっているが, FNA針の診断能は既報で46-82%と十分とはいえない. 免疫染色評価に要する十分な組織診検体を採取するために新規FNB針が開発されており, EUS-FNBが広く行われている. 2020年4月から本邦で臨床使用が可能となった新規フォークチップ針(SharkCore(TM) FNBエクスチェンジシステム : メドトロニック社)は, 針先端に6つのエッジがあり, 組織採取量がより多くなるようにデザインされている. その他に特殊な先端構造をもつフランシーン針や返しのついた側孔サイドベベル針も開発されており, 新規FNB針によるSELに対する診断能向上が望まれている. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.100.1_67 |