非症候群性冠状縫合早期癒合症における臨床経過と発達の検討
目的:当院における非症候群性両側冠状縫合早期癒合症(BCS)および非症候群性片側冠状縫合早期癒合症(UCS)の臨床経過と発達の解析を行った.方法:1982年5月から2022年1月の間でBCSとUCSの臨床経過を後方視的に検討した.結果:発達遅滞のある症例はBCSで有意に多かった(p=0.022).手術時年齢や頭蓋容積拡大率と,発達に有意差はみられなかった.結論:UCSよりもBCSは発達に関する予後が不良である可能性が示唆されたが,術後発達予後は良好で,適切な治療介入が必要と考える....
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Published in | 小児の脳神経 Vol. 48; no. 3; pp. 271 - 278 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本小児神経外科学会
2023
日本小児神経外科学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0387-8023 2435-824X |
DOI | 10.34544/jspn.48.3_271 |
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Summary: | 目的:当院における非症候群性両側冠状縫合早期癒合症(BCS)および非症候群性片側冠状縫合早期癒合症(UCS)の臨床経過と発達の解析を行った.方法:1982年5月から2022年1月の間でBCSとUCSの臨床経過を後方視的に検討した.結果:発達遅滞のある症例はBCSで有意に多かった(p=0.022).手術時年齢や頭蓋容積拡大率と,発達に有意差はみられなかった.結論:UCSよりもBCSは発達に関する予後が不良である可能性が示唆されたが,術後発達予後は良好で,適切な治療介入が必要と考える. |
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ISSN: | 0387-8023 2435-824X |
DOI: | 10.34544/jspn.48.3_271 |