微小胃癌，小胃癌を効率的に検出する通常内視鏡観察の検討と考察

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 100; no. 1; pp. 59 - 62
• Main Authors: 池宮城, 秀和, 深見, 裕一, 吉野, 耕平, 石井, 亮佑, 原, 英展, 杉山, 勇太, 町田, 智世, 米本, 有輝, 金城, 美幸, 先田, 信哉, 熊谷, 二朗, 鈴木, 伸治
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 30.06.2022; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 小胃癌; 微小胃癌
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.100.1_59

「緒言」 H.Pylori感染の減少で, 胃癌の内視鏡治療は減少する事が予想される. そのため今後の胃癌は微小胃癌(5mm以下), 小胃癌(6-10mm)をいかに検出し, 内視鏡治療を行うかが重要になると考えられる. 今回, 我々は当院の微小胃癌, 小胃癌を検討し, 微小胃癌, 小胃癌を効率的に検出する通常内視鏡観察の考察を行った(倫理委員会認証番号2018-68). 「対象・方法」 当院の2012年から2017年の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で, 微小胃癌, 小胃癌と病理診断された138例に関して, 病変検出時の内視鏡所見とESDの病理所見を検討し, 微小胃癌, 小胃癌を効率的に検出するための通常内視鏡観察の考察を行った. 「結果」 当院の微小胃癌, 小胃癌の病変検出時の内視鏡は138例中136例を通常内視鏡の白色光で検出し, インジゴカルミンで検出したのは2例, NBIで検出した病変は認めなかった.