顎矯正手術直後の経口的食事・栄養摂取状況の調査

「緒言」顎矯正手術直後には顎間固定している施設が多く, その場合, 食事・栄養摂取は, これまで経鼻経管栄養法や経口摂取でも流動形態による顎間固定食の工夫などによる栄養療法が行われてきている. しかし, 顎間固定の有無で術後の後戻りに差がないとの報告があり, 近年, 顎矯正手術直後に顎間固定をしない取り組みが行われている. 大分岡病院マキシロフェイシャルユニット (以下, 当科) でも, Chungらの報告に準じて, 手術直後にワイヤーによる顎間固定を行わず, Light guiding elasticsによるfunctional training (以下, training elastics...

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Published in日本顎変形症学会雑誌 Vol. 29; no. 4; pp. 263 - 268
Main Authors 小椋, 幹記, 松本, 有史, 古川, 雅英, 中島, 康経, 中野, はるひ, 大田, 奈央
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本顎変形症学会 2019
日本顎変形症学会
Subjects
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ISSN0916-7048
1884-5045
DOI10.5927/jjjd.29.263

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Summary:「緒言」顎矯正手術直後には顎間固定している施設が多く, その場合, 食事・栄養摂取は, これまで経鼻経管栄養法や経口摂取でも流動形態による顎間固定食の工夫などによる栄養療法が行われてきている. しかし, 顎間固定の有無で術後の後戻りに差がないとの報告があり, 近年, 顎矯正手術直後に顎間固定をしない取り組みが行われている. 大分岡病院マキシロフェイシャルユニット (以下, 当科) でも, Chungらの報告に準じて, 手術直後にワイヤーによる顎間固定を行わず, Light guiding elasticsによるfunctional training (以下, training elastics) を行っている. このため, 術後早期の経口摂取が可能で, 術後1日目に口腔内ドレーンを抜去した後から嚥下調整食による段階食で食事を提供している.
ISSN:0916-7048
1884-5045
DOI:10.5927/jjjd.29.263