CBCT頭蓋顎顔面硬軟組織三次元データと歯列模型三次元データ統合モデルの開発

「緒言」外科的矯正治療において, 顎骨の移動に伴う顔貌の複雑な変化を分析, 評価することは, 術前における術後の顔貌予測を可能にし, 適切な治療方針の立案や患者とのインフォームドコンセントの確立に大きく貢献する. 従来, 術後の顔貌予測は, セファログラムや顔面規格写真を用いた二次元分析法により行われてきたが, 近年, 硬組織移動に伴う顔貌の複雑な変化を捉えるために, 三次元分析法が多く用いられるようになった. 三次元分析法では, X線CTや非接触型あるいは接触型三次元形状計測装置などを用いて採取した顔面軟組織データ, 頭蓋, 顎骨, 歯列などの硬組織データを様々な方法で統合, 構築した三次元...

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Published in日本顎変形症学会雑誌 Vol. 24; no. 3; pp. 218 - 224
Main Authors 焼田, 裕里, 西野, 和臣, 寺田, 員人, 小原, 彰浩, 齋藤, 功, 越知, 佳奈子, 齊藤, 力
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本顎変形症学会 15.08.2014
日本顎変形症学会
Subjects
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ISSN0916-7048
1884-5045
DOI10.5927/jjjd.24.218

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Summary:「緒言」外科的矯正治療において, 顎骨の移動に伴う顔貌の複雑な変化を分析, 評価することは, 術前における術後の顔貌予測を可能にし, 適切な治療方針の立案や患者とのインフォームドコンセントの確立に大きく貢献する. 従来, 術後の顔貌予測は, セファログラムや顔面規格写真を用いた二次元分析法により行われてきたが, 近年, 硬組織移動に伴う顔貌の複雑な変化を捉えるために, 三次元分析法が多く用いられるようになった. 三次元分析法では, X線CTや非接触型あるいは接触型三次元形状計測装置などを用いて採取した顔面軟組織データ, 頭蓋, 顎骨, 歯列などの硬組織データを様々な方法で統合, 構築した三次元モデルが用いられている. われわれも, 非接触型三次元形状計測装置を用いて採取した2種類の顔面三次元データと歯列模型三次元データからマーカーを用いることなく顔面・歯列三次元モデルを構築する方法を開発した.
ISSN:0916-7048
1884-5045
DOI:10.5927/jjjd.24.218