骨盤内膿瘍に対し超音波内視鏡下経直腸的ドレナージが奏功した2例
「はじめに」 術後の骨盤内膿瘍に対する治療の基本はドレナージであるが, 経皮でのアプローチ困難例では再開腹が必要となることもあり, その侵襲の大きさに問題があった. しかし, 近年は骨盤内膿瘍に対して超音波内視鏡(EUS)下に経直腸的にドレナージを行うことの有用性が報告されてきている. 今回, 我々は術後の骨盤内膿瘍に対し, EUS下経直腸的ドレナージが奏功した2例を経験したため報告する. 症例1: 56歳, 男性 主訴: 発熱 現病歴: 悪性リンパ腫化学療法中の小腸穿孔に対して小腸吻合術を施行された. 術後も発熱が遷延し, 第6病日のCTで約7cm大の直腸膀胱窩膿瘍が指摘された. 臨床経過:...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 94; no. 1; pp. 101 - 103 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
07.06.2019
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
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Summary: | 「はじめに」 術後の骨盤内膿瘍に対する治療の基本はドレナージであるが, 経皮でのアプローチ困難例では再開腹が必要となることもあり, その侵襲の大きさに問題があった. しかし, 近年は骨盤内膿瘍に対して超音波内視鏡(EUS)下に経直腸的にドレナージを行うことの有用性が報告されてきている. 今回, 我々は術後の骨盤内膿瘍に対し, EUS下経直腸的ドレナージが奏功した2例を経験したため報告する. 症例1: 56歳, 男性 主訴: 発熱 現病歴: 悪性リンパ腫化学療法中の小腸穿孔に対して小腸吻合術を施行された. 術後も発熱が遷延し, 第6病日のCTで約7cm大の直腸膀胱窩膿瘍が指摘された. 臨床経過: 経皮的にはドレナージルートが確保できず, EUS下経直腸的ドレナージの方針となった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.94.1_101 |