ウシMHCクラスII DQA1遺伝子の多様性

ウシMHCクラスII領域は,15 Mb長のDNA挿入により非古典的クラスII遺伝子を有するクラスIIb領域と古典的クラスII遺伝子を有するクラスIIa領域の2つに分断されている。これまで,主にクラスIIa領域のBoLA-DR遺伝子の多型性解析が行われてきたが,近年BoLA-DQ遺伝子群の高精度タイピング法が開発され,クラスIIaハプロタイプの解析が大きく進展した。本稿では,BoLA-DQ遺伝子群の中で最も多型に富むBoLA-DQA1遺伝子についてウシ品種集団における多様性解析と,BoLA-DQと疾患感受性の関連について概略した。...

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Bibliographic Details
Published inMHC(日本組織適合性学会誌) Vol. 21; no. 2; pp. 119 - 129
Main Authors 竹嶋, 伸之輔, 間, 陽子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本組織適合性学会 2014
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ISSN2186-9995
2187-4239
DOI10.12667/mhc.21.119

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Summary:ウシMHCクラスII領域は,15 Mb長のDNA挿入により非古典的クラスII遺伝子を有するクラスIIb領域と古典的クラスII遺伝子を有するクラスIIa領域の2つに分断されている。これまで,主にクラスIIa領域のBoLA-DR遺伝子の多型性解析が行われてきたが,近年BoLA-DQ遺伝子群の高精度タイピング法が開発され,クラスIIaハプロタイプの解析が大きく進展した。本稿では,BoLA-DQ遺伝子群の中で最も多型に富むBoLA-DQA1遺伝子についてウシ品種集団における多様性解析と,BoLA-DQと疾患感受性の関連について概略した。
ISSN:2186-9995
2187-4239
DOI:10.12667/mhc.21.119