ステロイド注腸が著効した放射線性腸炎の1例
「症例」患者: 86歳, 女性. 主訴: 血便. 既往歴: 25歳時卵巣嚢腫, 84歳時子宮体癌(放射線治療: 外放射45Gy/25fr, 腔内照射24Gy/4fr). 常用薬: アムロジピンベシル酸塩, 酪酸菌, ポリカルボフィル. 嗜好歴: 機会飲酒, 喫煙なし. アレルギー: なし. 現病歴: 子宮体癌に対して2015年3月に放射線治療を行い, 治療半年後から下痢が出現したが近医で過敏性腸症候群として整腸剤・ポリカルボフィルカルシウムを処方されていた. その後, 血便も認めるようになり, 放射線性直腸炎疑いとして経過観察とされていた. 今回, 2016年9月に大量の血便が続いたため, 精...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 91; no. 1; pp. 168 - 169 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
08.12.2017
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.91.1_168 |
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Summary: | 「症例」患者: 86歳, 女性. 主訴: 血便. 既往歴: 25歳時卵巣嚢腫, 84歳時子宮体癌(放射線治療: 外放射45Gy/25fr, 腔内照射24Gy/4fr). 常用薬: アムロジピンベシル酸塩, 酪酸菌, ポリカルボフィル. 嗜好歴: 機会飲酒, 喫煙なし. アレルギー: なし. 現病歴: 子宮体癌に対して2015年3月に放射線治療を行い, 治療半年後から下痢が出現したが近医で過敏性腸症候群として整腸剤・ポリカルボフィルカルシウムを処方されていた. その後, 血便も認めるようになり, 放射線性直腸炎疑いとして経過観察とされていた. 今回, 2016年9月に大量の血便が続いたため, 精査加療目的で当科紹介受診となった. 入院時現症: 身長144.7cm, 体重40.7kg, BMI: 19.4. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.91.1_168 |