憩室穿孔に対し,内視鏡的クリッピングの併用が有効であった1例

「症例」患者: 74歳, 男性 主訴: 残便感 既往歴: 糖尿病, 高血圧症, 関節リウマチ 現病歴: 2018年6月頃より残便感を自覚, 前医にて大腸内視鏡検査を施行, 直腸癌の診断で当院に紹介となった. 現症: 体温36.5℃, 脈拍78bpm, 血圧158/82mmHg. 大腸内視鏡検査: 直腸Rbに4型病変を認めた. 術前化学放射線療法施行後, 腫瘍の縮小を認めた. 経過: 術前化学放射線療法として, IRIS療法2コース施行, および合計45Gyを計25回で放射線照射を施行した. その後, 腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した. 術後第6病日より, 人工肛門周囲の疼痛および炎症反応の...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 96; no. 1; pp. 168 - 169
Main Authors 角田, 潤哉, 安井, 信隆, 稲熊, 岳, 西, 知彦, 関, 博章, 嶋田, 昌彦, 松本, 秀年
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 26.06.2020
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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Summary:「症例」患者: 74歳, 男性 主訴: 残便感 既往歴: 糖尿病, 高血圧症, 関節リウマチ 現病歴: 2018年6月頃より残便感を自覚, 前医にて大腸内視鏡検査を施行, 直腸癌の診断で当院に紹介となった. 現症: 体温36.5℃, 脈拍78bpm, 血圧158/82mmHg. 大腸内視鏡検査: 直腸Rbに4型病変を認めた. 術前化学放射線療法施行後, 腫瘍の縮小を認めた. 経過: 術前化学放射線療法として, IRIS療法2コース施行, および合計45Gyを計25回で放射線照射を施行した. その後, 腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した. 術後第6病日より, 人工肛門周囲の疼痛および炎症反応の上昇を認めた. 腹部・骨盤部造影CT検査を施行したところ, 人工肛門周囲の下行結腸に連続し腹腔内膿瘍を認めた.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.96.1_168