横行結腸癌を合併した腸結核が疑われた1例
症例: 85歳 女性 現病歴: 47歳時に他院で潰瘍性大腸炎と診断され, メサラジンの内服により症状は寛解していた. 2018年1月頃よりふらつきを自覚したため, 7月に近医を受診. 血液検査で貧血と便潜血陽性を指摘されたため, 当科を紹介入院した. 既往歴: 高血圧, 高脂血症. 入院時現症:眼瞼結膜に軽度貧血を認めるが, そのほかに異常を認めなかった. 血液検査所見: Hb 7.5g/dl, MCV 76fl, Fe 15ng/mLと鉄欠乏性貧血を認めた. 赤沈50mm/hrと亢進していたが, 白血球数, CRPに異常なく, 生化学検査, CEA, CA19-9も正常であった. T-SPO...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 94; no. 1; pp. 124 - 126 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
07.06.2019
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.94.1_124 |
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Summary: | 症例: 85歳 女性 現病歴: 47歳時に他院で潰瘍性大腸炎と診断され, メサラジンの内服により症状は寛解していた. 2018年1月頃よりふらつきを自覚したため, 7月に近医を受診. 血液検査で貧血と便潜血陽性を指摘されたため, 当科を紹介入院した. 既往歴: 高血圧, 高脂血症. 入院時現症:眼瞼結膜に軽度貧血を認めるが, そのほかに異常を認めなかった. 血液検査所見: Hb 7.5g/dl, MCV 76fl, Fe 15ng/mLと鉄欠乏性貧血を認めた. 赤沈50mm/hrと亢進していたが, 白血球数, CRPに異常なく, 生化学検査, CEA, CA19-9も正常であった. T-SPOT陰性で, 胃液中の抗酸菌の塗抹, 培養, PCRも陰性であった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.94.1_124 |