Brunner腺を発生母地とした十二指腸腺腫の1例

Brunner腺腫は, 以前は稀な疾患と考えられていた. 今までは, 異型のないBrunner腺の増生により腫瘤を形成したものと考えられてきたが, これらは現在Brunner腺過形成と診断され, 少ない頻度であるが真の腺腫と考えられる病変も存在することが分かってきた. 今回我々はBrunner腺を発生母地とした十二指腸腺腫の1例を経験し, HIK1083染色により確実に診断することが出来たので報告する. 今回我々は, Brunner腺由来の十二指腸腺腫の1例を経験したので報告する. 症例 患者:71歳, 男性. 主訴:特記すべきことなし. 既往歴:陳旧性心筋梗塞, 高血圧, 前立腺肥大. 現病...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 68; no. 2; pp. 124 - 125
Main Authors 長尾, あきら, 竹内, 英津子, 今村, 哲夫, 久保木, 友子, 前田, 淳, 加塚, 希, 新見, 晶子, 三坂, 亮一, 伊賀, 陽子, 石川, 尚之, 平山, 恵美, 重本, 六男, 堀田, 順子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2006
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.68.2_124

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Summary:Brunner腺腫は, 以前は稀な疾患と考えられていた. 今までは, 異型のないBrunner腺の増生により腫瘤を形成したものと考えられてきたが, これらは現在Brunner腺過形成と診断され, 少ない頻度であるが真の腺腫と考えられる病変も存在することが分かってきた. 今回我々はBrunner腺を発生母地とした十二指腸腺腫の1例を経験し, HIK1083染色により確実に診断することが出来たので報告する. 今回我々は, Brunner腺由来の十二指腸腺腫の1例を経験したので報告する. 症例 患者:71歳, 男性. 主訴:特記すべきことなし. 既往歴:陳旧性心筋梗塞, 高血圧, 前立腺肥大. 現病歴:他院でスクリーニング目的に施行された上部消化管内視鏡検査にて十二指腸に隆起性病変を指摘された. 生検では腺腫(moderate atypia)と診断され, 内視鏡的切除を目的に当科入院となった. 入院時現症:身長173.0cm, 体重72.0kg, 脈拍66/分・整, 血圧138/82mmHg, 体温36.1℃.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.68.2_124