免疫抑制患者に発症した感染性胃炎の一例

「はじめに」Bacillus cereusはグラム陽性桿菌であり, 土壌や河川などの自然界に分布している常在菌である. 免疫不全患者では致命的な感染症を引き起こす可能性がある. B. cereusによる感染性胃炎の報告は少なく, 免疫抑制患者に発症した感染性胃炎の一例を経験したので報告する. 「症例」患者:20代, 女性. 主訴:嘔吐, 腹痛, 吐血. 既往歴:急性骨髄性白血病. 家族歴・嗜好歴:特記事項なし 現病歴:急性骨髄性白血病に対してCytarabine+Aclarubicin Hydrochlorideの地固め療法を施行目的の入院加療を行なっていた. 発症時現症:身長155.0cm,...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 99; no. 1; pp. 100 - 101
Main Authors 牛腸, 俊彦, 紺田, 健一, 鈴木, 統大, 中谷, 真也, 柳澤, 文人, 田川, 徹平, 居軒, 和也, 木原, 俊裕, 矢野, 雄一郎, 久保田, 祐太郎, 片桐, 敦, 山村, 冬彦, 吉田, 仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 03.12.2021
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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Summary:「はじめに」Bacillus cereusはグラム陽性桿菌であり, 土壌や河川などの自然界に分布している常在菌である. 免疫不全患者では致命的な感染症を引き起こす可能性がある. B. cereusによる感染性胃炎の報告は少なく, 免疫抑制患者に発症した感染性胃炎の一例を経験したので報告する. 「症例」患者:20代, 女性. 主訴:嘔吐, 腹痛, 吐血. 既往歴:急性骨髄性白血病. 家族歴・嗜好歴:特記事項なし 現病歴:急性骨髄性白血病に対してCytarabine+Aclarubicin Hydrochlorideの地固め療法を施行目的の入院加療を行なっていた. 発症時現症:身長155.0cm, 体重45.5kg. 体温36.1℃, 脈拍137回/分, 血圧101/79mmHg, 下腹部に軽度圧痛を認める.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.99.1_100