大学生男女の起床後の食物の写真閲覧又はラジオ体操実施の有無による食欲及び空腹感の変化について

「1. 緒言」厚生労働省の国民健康・栄養調査によると, 20歳台の朝食欠食率は最も高く, 男性において29.9%, 女性において18.9%であると報告されている. 中出らによると, 大学生の朝食欠食の要因として, 「食欲がわかないから」を理由に挙げる者は多いことが報告されている. 朝食欠食は, 「集中力がない」や「疲れやすい」等の自覚症状の訴えや体温の低下, 学業成績の低下, 授業の欠席率の増加等を惹き起こす. そのことから, 朝食摂取習慣を保つことは重要である. 朝食摂取習慣を保つためには, 「食欲がわかないから」と考える者に対して, 食欲の促進, あるいは, 空腹感の増大を図る策を講じる必...

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Published in日本生理人類学会誌 Vol. 26; no. 1; pp. 21 - 26
Main Authors 福地, かおり, 吉岡, 一朗, 藤尾, 裕子, 小木曽, 洋介, 藤原, 紗音, 吉川, 明里, 坪田, 周介, 髙木, 祐介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本生理人類学会 25.02.2021
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Summary:「1. 緒言」厚生労働省の国民健康・栄養調査によると, 20歳台の朝食欠食率は最も高く, 男性において29.9%, 女性において18.9%であると報告されている. 中出らによると, 大学生の朝食欠食の要因として, 「食欲がわかないから」を理由に挙げる者は多いことが報告されている. 朝食欠食は, 「集中力がない」や「疲れやすい」等の自覚症状の訴えや体温の低下, 学業成績の低下, 授業の欠席率の増加等を惹き起こす. そのことから, 朝食摂取習慣を保つことは重要である. 朝食摂取習慣を保つためには, 「食欲がわかないから」と考える者に対して, 食欲の促進, あるいは, 空腹感の増大を図る策を講じる必要性が考えられる. 朝食に関するこれまでの研究では, 朝食摂取率の実態や朝食欠食による身体への影響等を明らかにした研究が多数みられる. また, 朝食欠食の改善策として, 朝食を安価で提供する取り組みが報告されている.
ISSN:1342-3215
2432-0986
DOI:10.20718/jjpa.26.1_21