当院で経験した胃石5例の検討

「はじめに」 胃石は食物や異物が胃液などの消化液で変化し胃内で形成された結石である. 比較的稀な疾患であるが, ときに胃潰瘍や腸閉塞などを合併することがある. 当院では, 2006年~2014年の約8年間に, 上部消化管内視鏡検査で5例の胃石を経験した. 今回, そのうちの1症例を提示し, その現状と対応について報告する. 「症例」 患者:71歳, 女性. 主訴:胃つかえ感. 既往歴:23年前に慢性C型肝炎に対しインターフェロン治療を行いSVR(sustained virological response)となっている. また21年前に食道胃静脈瘤出血を認め, 内視鏡的硬化療法(endosco...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 87; no. 1; pp. 104 - 105
Main Authors 中村, 真一, 岸野, 真衣子, 山本, 浩隆, 白鳥, 敬子, 小林, 亜也子, 山本, 果奈
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 12.12.2015
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.87.1_104

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Summary:「はじめに」 胃石は食物や異物が胃液などの消化液で変化し胃内で形成された結石である. 比較的稀な疾患であるが, ときに胃潰瘍や腸閉塞などを合併することがある. 当院では, 2006年~2014年の約8年間に, 上部消化管内視鏡検査で5例の胃石を経験した. 今回, そのうちの1症例を提示し, その現状と対応について報告する. 「症例」 患者:71歳, 女性. 主訴:胃つかえ感. 既往歴:23年前に慢性C型肝炎に対しインターフェロン治療を行いSVR(sustained virological response)となっている. また21年前に食道胃静脈瘤出血を認め, 内視鏡的硬化療法(endoscopic injecyion sclerotherapy: EIS)およびHassab手術を施行している. 嗜好歴:柿を好み, 秋になると毎日摂取していた.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.87.1_104