胃SMT様形態を示したHamartomatous inverted polypの2例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 91; no. 1; pp. 144 - 145
• Main Authors: 山本, 安則, 石山, 晃世志, 城間, 翔, 中野, 薫, 山﨑, 明, 吉水, 祥一, 堀内, 裕介, 由雄, 敏之, 平澤, 俊明, 土田, 知宏, 河内, 洋, 山本, 智理子, 藤崎, 順子
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 08.12.2017; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: Hamartomatous inverted polyp; 胃粘膜下腫瘍
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.91.1_144

「はじめに」胃 Hamartomatous inverted polyp (以下HIP)は, 異所性腺管が粘膜下層方向に嵌入しながら増生する稀な胃病変である. 今回, 特徴的な胃粘膜下腫瘍(以下, SMT)様形態を呈した胃HIPの2例を経験したため報告する. 「症例」症例1: 50歳代, 女性. 現病歴: 検診の上部消化管内視鏡検査で, 胃体上部に隆起性病変を指摘され当科紹介受診となった. 身体所見, 血液検査所見: 特記すべき異常所見を認めなかった. 上部消化管内視鏡検査: 体上部大彎後壁に大きさ15mm, 頂部に開口部様陥凹を伴うSMT様隆起を認めた. 超音波内視鏡検査(以下, EUS)所見: 第2, 3層に多発無エコー領域を伴う内部不均一な腫瘤として描出された. 臨床経過: 前医生検で確定診断に至らず, 診断的治療目的に内視鏡的粘膜下層剥離術(以下, ESD)施行の方針となった.