ダブルバルーン内視鏡で診断した腸管症関連T細胞性リンパ腫の1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 92; no. 1; pp. 124 - 125
• Main Authors: 熊川, 友子, 市村, 隆也, 塩味, 里恵, 芦谷, 啓吾, 宮口, 和也, 山岡, 稔, 都築, 義和, 中元, 秀友, 宇治, 亮佑, 宮川, 義隆, 今枝, 博之, 深野, 敬之, 大庫, 秀樹
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 15.06.2018; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: ダブルバルーン内視鏡; 単形性上皮向性腸管症型T細胞リンパ腫
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.92.1_124

「症例」「患者」: 54歳男性. 「主訴」: 心窩部痛, 食欲不振, 体重減少. 「既往歴」: 痔瘻(51歳時). 「飲酒歴」: 焼酎1合/日. 「喫煙」: 20本/日, 20歳～. 「内服」: ファモチジン錠(10)2T/2×. 「現病歴」: X-3カ月に心窩部痛, 食欲不振, 5kgの体重減少が出現した. X-1カ月に以前痔瘻の加療を受けた前医を受診した. 同院での上部消化管内視鏡検査では胃ポリープのみを認めた. 骨盤部CTで小腸の壁肥厚とS状結腸との癒着, 2cm大の肛門周囲膿瘍を認め, 小腸Crohn病を疑われ当院に紹介入院となった. 「入院時身体所見」: 身長168cm, 体重58.7kg. 体温37.0℃. 下腹部と臍周囲に圧痛あり. 「入院時検査所見」: 血小板40.2×104/μL, CRP 3.63mg/dL, 可溶性IL-2レセプター抗体とTK活性で高値を認めた.