Roux−en−Y再建後の胆道閉塞に対し,PTGBDルートからのRendezvous法でSEMSを留置した1例
「はじめに」 近年, 術後胆管閉塞に対して小腸内視鏡を用いたERCPが選択されることが多くなってきた. 一方, 乳頭の憩室内開口などによる胆管選択の困難症例に対して, Rendezvous法の有用性が報告されている. 「症例」 患者:64歳, 女性. 主訴:肝機能障害. 生活歴, 社会歴, 既往歴:特記すべき事項なし. 現病歴:10月頃より食思不振を自覚. 翌年2月頃より体重減少も著明となった. 5月に近医で上部消化管内視鏡を施行したところ, 幽門前庭部に3型胃癌を認めた. 同月当院外科を紹介され, 切除不能の判断となり, R-Y再建バイパス術を行った. 7月末日に化学療法を目的に入院したが,...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 87; no. 1; pp. 142 - 143 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
12.12.2015
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.87.1_142 |
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Summary: | 「はじめに」 近年, 術後胆管閉塞に対して小腸内視鏡を用いたERCPが選択されることが多くなってきた. 一方, 乳頭の憩室内開口などによる胆管選択の困難症例に対して, Rendezvous法の有用性が報告されている. 「症例」 患者:64歳, 女性. 主訴:肝機能障害. 生活歴, 社会歴, 既往歴:特記すべき事項なし. 現病歴:10月頃より食思不振を自覚. 翌年2月頃より体重減少も著明となった. 5月に近医で上部消化管内視鏡を施行したところ, 幽門前庭部に3型胃癌を認めた. 同月当院外科を紹介され, 切除不能の判断となり, R-Y再建バイパス術を行った. 7月末日に化学療法を目的に入院したが, 肝内胆管の拡張所見と肝機能障害を認めたため当科にコンサルトとなった. 入院時現症:体温36.1℃, 血圧120/70mmHg, 脈拍72回/分, 眼球結膜に黄染・貧血なし. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.87.1_142 |