複数の大腸悪性狭窄に対し同時に大腸ステントを挿入した2例

「はじめに」 2012年1月に大腸ステントが保険収載されて以来, 大腸悪性狭窄に対する有用性は高いと報告されている. 今回, 2カ所の大腸悪性狭窄に対して同時に大腸ステントを挿入した症例を経験したため報告する. なお当院ではBoston Scientific社製WallFlex colonic stent, MTW社製ERCP用カテーテル, Boston Scientific社製Jagwire 0.035/450cm, OLYMPUS社製の細径スコープPCF-PQ260LとCF-H260AIを使用した. 「症例」 【症例1】 患者 : 78歳, 女性. 主訴 : 嘔気と嘔吐. 現病歴 : 20...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 86; no. 1; pp. 180 - 181
Main Authors 横山, 薫, 川岸, 加奈, 近藤, 雄紀, 佐田, 美和, 小林, 清典
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 13.06.2015
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.86.1_180

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Summary:「はじめに」 2012年1月に大腸ステントが保険収載されて以来, 大腸悪性狭窄に対する有用性は高いと報告されている. 今回, 2カ所の大腸悪性狭窄に対して同時に大腸ステントを挿入した症例を経験したため報告する. なお当院ではBoston Scientific社製WallFlex colonic stent, MTW社製ERCP用カテーテル, Boston Scientific社製Jagwire 0.035/450cm, OLYMPUS社製の細径スコープPCF-PQ260LとCF-H260AIを使用した. 「症例」 【症例1】 患者 : 78歳, 女性. 主訴 : 嘔気と嘔吐. 現病歴 : 2014年に近医で進行胃癌Stage IVと診断され, 治療目的に当院へ入院となった. 直後から嘔気と嘔吐が出現し, 腹部CT検査で横行結腸肝彎曲部と脾彎曲部に狭窄を認め, 大腸イレウスと診断された. 入院時現症 : 腹部膨満を認めたが, 腹痛は認められなかった.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.86.1_180