直腸リンパ濾胞性ポリープに内視鏡的粘膜下切除が有用であった1例
「症例」「患者」: 60歳代, 女性. 「主訴」: 直腸腫瘤. 「家族歴」: 特記事項なし. 「既往歴」: 高血圧, 頸椎ヘルニア. 「現病歴」: 前医でS状結腸ポリープの経過観察目的に下部消化管内視鏡検査(CS)を施行した. 上部, 下部直腸(それぞれ肛門縁(AV)から12cm, 3cm)に10mm大と3mm大のCushion sign陽性で可動性に乏しい粘膜下腫瘍を認めた. 前医にてそれぞれの粘膜下腫瘍を生検しており, 病理学的診断は反応性のリンパ濾胞形成であった. 前医では内視鏡所見から神経内分泌腫瘍(Neuroendocrine tumor: NET)を強く疑っており, 組織生検の再検...
Saved in:
Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 92; no. 1; pp. 142 - 143 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
15.06.2018
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.92.1_142 |
Cover
Summary: | 「症例」「患者」: 60歳代, 女性. 「主訴」: 直腸腫瘤. 「家族歴」: 特記事項なし. 「既往歴」: 高血圧, 頸椎ヘルニア. 「現病歴」: 前医でS状結腸ポリープの経過観察目的に下部消化管内視鏡検査(CS)を施行した. 上部, 下部直腸(それぞれ肛門縁(AV)から12cm, 3cm)に10mm大と3mm大のCushion sign陽性で可動性に乏しい粘膜下腫瘍を認めた. 前医にてそれぞれの粘膜下腫瘍を生検しており, 病理学的診断は反応性のリンパ濾胞形成であった. 前医では内視鏡所見から神経内分泌腫瘍(Neuroendocrine tumor: NET)を強く疑っており, 組織生検の再検を予定したが患者希望により当院へ2nd opinion目的に紹介受診となる. 「入院時現症」: 腹部平坦・軟 その他の理学所見に特記事項なし. 「血液生化学検査」: 腫瘍マーカー(CEA, CA19-9)を含め明らかな異常値は認めなかった. |
---|---|
ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.92.1_142 |