横行結腸に発生したinflammatory fibroid polypの1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 96; no. 1; pp. 159 - 160
• Main Authors: 八尾, 隆史, 上山, 三鈴, 芳賀, 慶一, 野村, 慧, 坂本, 直人, 太田, 一樹, 永原, 章仁, 森, 広樹, 小林, 修, 三好, 由里子, 渡辺, 大地, 須山, 由紀, 橋本, 周太郎, 澁谷, 智義
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 26.06.2020; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: inflammatory fibroid polyp; 大腸ポリープ
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.96.1_159

「症例」患者: 76歳, 女性. 主訴: 便潜血陽性. 既往歴: 高血圧症, 脂質異常症. 家族歴: 妹に乳癌, 膵癌. 現病歴: 健診で便潜血陽性のため当科に紹介となり, 下部消化管内視鏡検査を施行した. 横行結腸に20mm大のIsp病変を認め, ポリープ周囲粘膜に白斑がみられた. 悪性腫瘍を疑い生検を施行し, 炎症性肉芽組織と再生上皮を認めるのみであったが, 肉眼検査所見で悪性腫瘍を否定できなかったため, 診断及び治療目的に下部消化管内視鏡検査を再度施行した. 入院時現症: 身長151.9cm, 体重78.0kg, BMI 33.8. その他特記所見なし. 入院時検査所見: TP/Alb 6.4/3.7g/dLと低蛋白血症を認めた. 下部消化管内視鏡検査: 横行結腸に頂部に結節を伴う緊満感ある発赤調の20mm大のIsp病変を認めた.