EUS-FNAが治療方針の決定に有用であった胆囊癌の1例
「はじめに」 肝腫瘍の針生検はエコー(超音波)ガイド下で経皮的に行うのが一般的であるが, 局在によっては困難な場合がある. 今回我々は, 肝腫瘍の超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)が治療方針の決定に有用であった胆嚢癌の1例を経験したので報告する. 「症例」 患者 : 66歳, 女性. 主訴 : 心窩部鈍痛. 既往歴 : 13歳 虫垂切除術, 65歳 膀胱・子宮脱(手術). 現病歴 : 2013年12月下旬から持続する心窩部鈍痛のため, 2014年1月中旬に前医を受診した. 上部消化管内視鏡検査で異常なく, 腹部超音波検査で胆嚢結石, 胆嚢隆起性病変を指摘された. CT検査で胆嚢癌が疑わ...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 86; no. 1; pp. 216 - 217 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
13.06.2015
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.86.1_216 |
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Summary: | 「はじめに」 肝腫瘍の針生検はエコー(超音波)ガイド下で経皮的に行うのが一般的であるが, 局在によっては困難な場合がある. 今回我々は, 肝腫瘍の超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)が治療方針の決定に有用であった胆嚢癌の1例を経験したので報告する. 「症例」 患者 : 66歳, 女性. 主訴 : 心窩部鈍痛. 既往歴 : 13歳 虫垂切除術, 65歳 膀胱・子宮脱(手術). 現病歴 : 2013年12月下旬から持続する心窩部鈍痛のため, 2014年1月中旬に前医を受診した. 上部消化管内視鏡検査で異常なく, 腹部超音波検査で胆嚢結石, 胆嚢隆起性病変を指摘された. CT検査で胆嚢癌が疑われ, 1月下旬に当院へ紹介された. 初診時現症 : 身長165.1cm, 体重52.6kg, BMI 19.3. 体温36.1℃, 血圧107/68mmHg, 脈拍105回/分, 眼瞼結膜貧血なし, 眼球結膜黄疸なし, 腹部平坦, 軟, 窩部にあり. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.86.1_216 |