ダブルバルーン小腸内視鏡で診断した多発小腸カルチノイドの1例
「はじめに」小腸カルチノイドは本邦では比較的稀な疾患であるが, 多発例も決して少なくはない. 今回, ダブルバルーン小腸内視鏡(Double-balloon endoscopy: DBE)で術前診断し, 切除範囲を決定し得た小腸カルチノイドの多発例を経験したので報告する. 「症例」「患者」: 53歳, 男性. 「主訴」: 血便. 「既往歴」: 胆嚢摘出術, 高血圧症, 脂質異常症. 「現病歴」: 来院同日朝から暗赤色便を認め, その後仕事中に意識消失し新鮮血の便失禁を認めたため当院救急外来に搬送された. 「現症」: 体温36.7℃. 血圧84/64mmHg. 脈拍80/分(整). 腹部は平坦....
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 92; no. 1; pp. 118 - 119 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
15.06.2018
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
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Summary: | 「はじめに」小腸カルチノイドは本邦では比較的稀な疾患であるが, 多発例も決して少なくはない. 今回, ダブルバルーン小腸内視鏡(Double-balloon endoscopy: DBE)で術前診断し, 切除範囲を決定し得た小腸カルチノイドの多発例を経験したので報告する. 「症例」「患者」: 53歳, 男性. 「主訴」: 血便. 「既往歴」: 胆嚢摘出術, 高血圧症, 脂質異常症. 「現病歴」: 来院同日朝から暗赤色便を認め, その後仕事中に意識消失し新鮮血の便失禁を認めたため当院救急外来に搬送された. 「現症」: 体温36.7℃. 血圧84/64mmHg. 脈拍80/分(整). 腹部は平坦. 軟で左側腹部に軽度の圧痛を認めた. 「血液検査所見」: 検診ではHb 13g/dL台であったがHb 10.1g/dL, MCV 79.9flと軽度の貧血を認めた. 「上部消化管内視鏡所見」: 上部消化管内に出血源は観察されなかった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.92.1_118 |