若年男性に発症した限局性2型自己免疫性膵炎の1例
「はじめに」自己免疫性膵炎(autoimmune pancreatitis : AIP)は国際コンセンサス診断基準(International Consensus Diagnostic Criteria : ICDC)により1型と2型に分類される. わが国において2型AIPは稀であり, またその多くはびまん性膵管狭細を呈し, 病変が限局性であることは少ない. 今回我々は限局性膵管狭細像を呈し, ICDCにより2型AIP準確診となった症例を経験したため報告する. 「症例」患者:17歳, 男性. 主訴:心窩部痛, 血便. 既往歴:小児喘息. 嗜好歴:喫煙歴, アルコール歴ともになし. 現病歴:20...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 89; no. 1; pp. 156 - 157 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
16.12.2016
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.89.1_156 |
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Summary: | 「はじめに」自己免疫性膵炎(autoimmune pancreatitis : AIP)は国際コンセンサス診断基準(International Consensus Diagnostic Criteria : ICDC)により1型と2型に分類される. わが国において2型AIPは稀であり, またその多くはびまん性膵管狭細を呈し, 病変が限局性であることは少ない. 今回我々は限局性膵管狭細像を呈し, ICDCにより2型AIP準確診となった症例を経験したため報告する. 「症例」患者:17歳, 男性. 主訴:心窩部痛, 血便. 既往歴:小児喘息. 嗜好歴:喫煙歴, アルコール歴ともになし. 現病歴:2015年X月に特発性急性膵炎の診断で当科入院し保存的治療で軽快し退院となった. 退院後, ときおり血便を認めることがあったが, 放置していた. 2015年X+1月に就寝後より心窩部痛・背部痛を自覚し, 当院救急外来受診となった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.89.1_156 |