急性腹症で発症した静脈硬化性腸炎の1例

右下腹部痛で急性発症し手術標本により診断した静脈硬化性腸炎を経験した。回盲部切除術後も右下腹部痛が持続し,大腸内視鏡・注腸造影上,吻合部~上行結腸にかけて青銅色粘膜・狭窄を認め静脈硬化性腸炎の活動期と診断。保存的治療にて緩解し,現在塩酸チクロピジン内服にて経過加療中。静脈硬化性腸炎は慢性の経過をとり,文献的には67%の症例で大腸切除術となっているが治療法は未確立で本症例も慎重な経過観察が重要である。...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 68; no. 2; pp. 142 - 143
Main Authors 宮川, 健, 森永, 正二郎, 首村, 智久, 竹中, 春美, 金子, 文彦, 折笠, 英, 大作, 昌義, 金田, 宗久, 船越, 信介, 常松, 令, 熊谷, 直樹, 芹澤, 宏, 土本, 寛二, 渡辺, 憲明, 山田, 好則, 浅沼, 史樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2006
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.68.2_142

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Summary:右下腹部痛で急性発症し手術標本により診断した静脈硬化性腸炎を経験した。回盲部切除術後も右下腹部痛が持続し,大腸内視鏡・注腸造影上,吻合部~上行結腸にかけて青銅色粘膜・狭窄を認め静脈硬化性腸炎の活動期と診断。保存的治療にて緩解し,現在塩酸チクロピジン内服にて経過加療中。静脈硬化性腸炎は慢性の経過をとり,文献的には67%の症例で大腸切除術となっているが治療法は未確立で本症例も慎重な経過観察が重要である。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.68.2_142