胆管・十二指腸へ穿破し粘液性閉塞性黄疸を呈したIPMCの1例

「はじめに」Intraductal papillary mucinous carcinoma(以下, IPMC)は一般的に予後良好とされるが, しばしば周囲臓器へ穿破することが知られている. 今回我々は胆管・十二指腸穿破を来したIPMCによる粘液性閉塞性黄疸に対してCovered self-expandable metallic stent(c-SEMS)留置が有効であった1例を経験したので報告する. 「症例」「患者」: 77歳, 男性. 「主訴」: 食思不振, 肝障害. 「既往歴」: 高血圧症, 心房細動. 「飲酒歴」: 機会飲酒程度. 「喫煙歴」: なし. 「現病歴」: 2014年10月初...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 88; no. 1; pp. 180 - 181
Main Authors 藤木, 和彦, 古本, 洋平, 南舘, 愛, 飯塚, 泰弘, 木村, 元, 堀内, 亮郎, 佐﨑, なほ子, 池, 真実, 間野, 真也, 松岡, 愛菜, 淺野, 徹, 小林, 克誠, 野坂, 崇仁, 忠願寺, 義通
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 11.06.2016
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.88.1_180

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Summary:「はじめに」Intraductal papillary mucinous carcinoma(以下, IPMC)は一般的に予後良好とされるが, しばしば周囲臓器へ穿破することが知られている. 今回我々は胆管・十二指腸穿破を来したIPMCによる粘液性閉塞性黄疸に対してCovered self-expandable metallic stent(c-SEMS)留置が有効であった1例を経験したので報告する. 「症例」「患者」: 77歳, 男性. 「主訴」: 食思不振, 肝障害. 「既往歴」: 高血圧症, 心房細動. 「飲酒歴」: 機会飲酒程度. 「喫煙歴」: なし. 「現病歴」: 2014年10月初旬より食思不振が出現したため近医を受診した. 黄疸および肝胆道系酵素の上昇を指摘され, 同月下旬に当院を紹介された. CTで膵頭部腫瘤, 多発リンパ節腫大を認められ, 精査加療目的で当科へ入院した.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.88.1_180