内視鏡的加療を行った若年性慢性膵炎の1例
「症例」患者:18歳, 男性. 主訴:心窩部痛. 既往歴:特記すべきことなし. 家族歴:特記すべきことなし. 嗜好品:飲酒歴なし, 喫煙歴なし. 現病歴:約10年前より年1~2回の繰り返す心窩部痛を自覚していた. 他院での血液検査では血清アミラーゼ上昇および画像上主膵管拡張を認めており, 5年前に施行されたERCPで慢性膵炎と診断されていた. また, その背景にはSPINK1遺伝子変異が確認されていた. 積極的な治療は行わず経過観察となっていたが, 9カ月前に海外留学中に膵炎症状が出現したため, 医療機関を受診した. 膵頭部膵石に対して体外衝撃波結石破砕術(Extracorporeal Sho...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 89; no. 1; pp. 154 - 155 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
16.12.2016
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.89.1_154 |
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Summary: | 「症例」患者:18歳, 男性. 主訴:心窩部痛. 既往歴:特記すべきことなし. 家族歴:特記すべきことなし. 嗜好品:飲酒歴なし, 喫煙歴なし. 現病歴:約10年前より年1~2回の繰り返す心窩部痛を自覚していた. 他院での血液検査では血清アミラーゼ上昇および画像上主膵管拡張を認めており, 5年前に施行されたERCPで慢性膵炎と診断されていた. また, その背景にはSPINK1遺伝子変異が確認されていた. 積極的な治療は行わず経過観察となっていたが, 9カ月前に海外留学中に膵炎症状が出現したため, 医療機関を受診した. 膵頭部膵石に対して体外衝撃波結石破砕術(Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy : ESWL)を併用した内視鏡的加療が開始された. しかし, 帰国後も腹部症状を繰り返すため当院へ紹介された. 入院時現症:身長174.0cm. 体重56.0kg. BMI18.5. 身体所見に特記すべき異常は認めなかった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.89.1_154 |