直腸肛門管内尖形コンジローマに画像強調観察/ESDを施行した1例

「はじめに」尖圭コンジローマおよび肛門部扁平上皮性腫瘍はヒトパピローマウイルス感染に関連した病変である. 肛門部に指摘された尖圭コンジローマに対しNBI拡大観察にて診断, 内視鏡的粘膜下層剥離術を施行した1例を経験したのでここに報告する. 「症例」「患者」: 75歳, 男性. 「主訴」: 血便. 「既往歴」: 特記すべきことなし. 「現病歴」: 2015年4月血便を自覚し, 近医にて下部内視鏡検査施行, 肛門管から下部直腸にかけて平坦隆起性病変を認め精査加療目的に当科紹介となった. 「入院時現症」: 身長171cm, 体重69.9kg, 体温35.6℃, 血圧119/88mmHg, 脈拍70b...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 88; no. 1; pp. 160 - 161
Main Authors 栗田, 裕介, 日暮, 琢磨, 小宮, 靖彦, 梅沢, 翔太郎, 冬木, 晶子, 内山, 詩織, 大久保, 秀則, 遠藤, 宏樹, 野中, 敬, 窪田, 賢輔, 中島, 淳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 11.06.2016
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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Summary:「はじめに」尖圭コンジローマおよび肛門部扁平上皮性腫瘍はヒトパピローマウイルス感染に関連した病変である. 肛門部に指摘された尖圭コンジローマに対しNBI拡大観察にて診断, 内視鏡的粘膜下層剥離術を施行した1例を経験したのでここに報告する. 「症例」「患者」: 75歳, 男性. 「主訴」: 血便. 「既往歴」: 特記すべきことなし. 「現病歴」: 2015年4月血便を自覚し, 近医にて下部内視鏡検査施行, 肛門管から下部直腸にかけて平坦隆起性病変を認め精査加療目的に当科紹介となった. 「入院時現症」: 身長171cm, 体重69.9kg, 体温35.6℃, 血圧119/88mmHg, 脈拍70bpm. 腹部は平坦, 軟で肛門周囲, 外陰部に異常所見はなかった. 「入院時血液検査所見」: 貧血なく, 腫瘍マーカーは異常なし. 肝炎ウイルスは陰性だが, 梅毒検査は既感染であった. なお, HIV, HPVの各検査は未施行であった.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.88.1_160