カバードメタルステント留置により截石に成功した肝内結石の1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 86; no. 1; pp. 212 - 213
• Main Authors: 前田, 愼, 久保, 敦義, 三輪, 治生, 亀田, 英里, 石井, 寛裕, 近藤, 新平, 粉川, 敦史, 久保井, 頼子, 杉森, 一哉, 石井, ゆにば, 田中, 克明, 沼田, 和司, 金子, 卓
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 13.06.2015; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: カバードメタルステント; 肝内結石
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.86.1_212

「はじめに」 膵頭十二指腸切除術後に合併した胆管空腸吻合部狭窄合併肝内結石例に対し, カバードメタルステント(covered metallic stent : CMS)の留置を行い, 結石除去に成功した症例を経験したため報告する. 「症例」 患者 : 77歳, 女性. 主訴 : 発熱, 腹痛. 既往歴 : 高血圧, 胆嚢摘出, 糖尿病, 労作性狭心症, 大動脈弁狭窄症. 現病歴 : 2012年10月に前医で十二指腸癌に対して膵頭十二指腸切除術・Child変法再建術を施行. 術後に胆管空腸吻合不全を合併. 術後18カ月の期間に急性胆管炎のため前医に計7回入院した. いずれも抗菌薬による保存的治療により軽快したが, CT検査で肝内胆管拡張と肝内結石が疑われた. 2014年6月, 精査加療目的で当院に紹介され入院した. 入院時現症 : 血圧103/62mmHg, 脈拍86回/分・整, 体温 : 37.1℃.