耳下腺部悪性リンパ腫症例の検討

耳下腺部悪性リンパ腫11例の臨床的および病理学的特徴について検討した. 年齢は25歳から80歳で平均値は56.0歳. 初発症状は耳下腺部腫瘤で, 1例のみ有痛性で他は無痛性であり, 全例顔面神経麻痺は認めなかった. 病期分類においては, I期が5例, II期が5例, III期が1例であった. 11例のうち3例はMALT型リンパ腫と診断され, 病期は3例ともI期であった. 観察期間は6カ月から109カ月で, 5年生存率は60%であった. 予後は他の報告と同様に良好な成績であった....

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Published in日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 99; no. 6; pp. 918 - 925,969
Main Authors 百渓, 明代, 熊澤, 博文, 山下, 敏夫, 岩井, 大, 白石, 修悟, 永田, 基樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 20.06.1996
日本耳鼻咽喉科学会
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ISSN0030-6622
1883-0854
DOI10.3950/jibiinkoka.99.918

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Summary:耳下腺部悪性リンパ腫11例の臨床的および病理学的特徴について検討した. 年齢は25歳から80歳で平均値は56.0歳. 初発症状は耳下腺部腫瘤で, 1例のみ有痛性で他は無痛性であり, 全例顔面神経麻痺は認めなかった. 病期分類においては, I期が5例, II期が5例, III期が1例であった. 11例のうち3例はMALT型リンパ腫と診断され, 病期は3例ともI期であった. 観察期間は6カ月から109カ月で, 5年生存率は60%であった. 予後は他の報告と同様に良好な成績であった.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.99.918