大腸海綿状血管腫を合併した内痔核に対して内視鏡下ALTA療法を施行した1例
「はじめに」ALTA(Aluminum potassium sulfate hydrate, tannic acid, 以下ALTA)療法は, 2005年より保険適応となった内痔核に対する局注硬化療法である. 今回我々は, 大腸海綿状血管腫を合併した出血を繰り返す内痔核に対し, 内視鏡下でALTA療法を施行し, 比較的良好な経過を得たので報告する. 「症例」「患者」: 20歳代, 男性. 「現病歴」: 2010年10月に倦怠感を主訴に近医を受診し, 内痔核と貧血を認めたため, 当科を紹介受診した. 「直腸診所見」: 肛門全周に内痔核を認めた. 血液検査所見ではヘモグロビン(Hb)は5.2g/d...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 88; no. 1; pp. 158 - 159 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
11.06.2016
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
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Summary: | 「はじめに」ALTA(Aluminum potassium sulfate hydrate, tannic acid, 以下ALTA)療法は, 2005年より保険適応となった内痔核に対する局注硬化療法である. 今回我々は, 大腸海綿状血管腫を合併した出血を繰り返す内痔核に対し, 内視鏡下でALTA療法を施行し, 比較的良好な経過を得たので報告する. 「症例」「患者」: 20歳代, 男性. 「現病歴」: 2010年10月に倦怠感を主訴に近医を受診し, 内痔核と貧血を認めたため, 当科を紹介受診した. 「直腸診所見」: 肛門全周に内痔核を認めた. 血液検査所見ではヘモグロビン(Hb)は5.2g/dlと著明な低下を認め, 出血の急性期を示唆する正球性貧血の所見であった. 「大腸内視鏡検査所見」: 精査および内痔核に対してALTA療法を行う目的で, 大腸内視鏡検査を施行した. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.88.1_158 |