高含水ゴムを利用した人工内耳用電極の電気生理学的研究
テフロンでコーティングされた白金-イリジウム線の先端を高含水ゴムで被覆した新しい人工内耳用電極を試作した. この電極は電流依存性が少なく刺激電流を制御しやすい. 蝸牛に対する周波数特性は従来から使用されている白金-イリジウム線とほぼ同じであった. 正円窓膜上の高含水ゴムで被覆した電極から与えられた電流は減衰することなく基底回転から頂回転まで広がった. この電極による蝸牛の電気刺激に応答する蝸牛神経のcompound APの記録を行い, 本電極の有用性について報告した....
Saved in:
Published in | 日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 91; no. 6; pp. 872 - 878,987 |
---|---|
Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
20.06.1988
日本耳鼻咽喉科学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0030-6622 1883-0854 |
DOI | 10.3950/jibiinkoka.91.872 |
Cover
Summary: | テフロンでコーティングされた白金-イリジウム線の先端を高含水ゴムで被覆した新しい人工内耳用電極を試作した. この電極は電流依存性が少なく刺激電流を制御しやすい. 蝸牛に対する周波数特性は従来から使用されている白金-イリジウム線とほぼ同じであった. 正円窓膜上の高含水ゴムで被覆した電極から与えられた電流は減衰することなく基底回転から頂回転まで広がった. この電極による蝸牛の電気刺激に応答する蝸牛神経のcompound APの記録を行い, 本電極の有用性について報告した. |
---|---|
ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
DOI: | 10.3950/jibiinkoka.91.872 |