経鼻内視鏡手術を中心とした小児頭蓋咽頭腫に対する積極的な病変切除と治療成績

小児頭蓋咽頭腫に対する外科的切除では,摘出率の向上により再発率を抑え,加えて視機能温存や周囲組織への障害を最小限にすることが必要であるが,病変が血管穿通枝,視神経視交叉や視床下部と近接しているため,安全に摘出することは容易ではない.近年,頭蓋咽頭腫に対しては経鼻内視鏡手術が基本アプローチとなっており,小児症例においてもその傾向にある.当院では2014年4月以降経鼻内視鏡下での積極的な病変摘出を基本方針としており,当院での小児症例に対する経鼻内視鏡手術を中心とした病変切除の実際と治療成績について報告する....

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Published in小児の脳神経 Vol. 49; no. 1; pp. 26 - 32
Main Authors 坂本, 博昭, 後藤, 剛夫, 田上, 雄大, 一ノ瀬, 努, 池上, 方基, 森迫, 拓貴
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児神経外科学会 2024
日本小児神経外科学会
Subjects
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ISSN0387-8023
2435-824X
DOI10.34544/jspn.49.1_26

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Summary:小児頭蓋咽頭腫に対する外科的切除では,摘出率の向上により再発率を抑え,加えて視機能温存や周囲組織への障害を最小限にすることが必要であるが,病変が血管穿通枝,視神経視交叉や視床下部と近接しているため,安全に摘出することは容易ではない.近年,頭蓋咽頭腫に対しては経鼻内視鏡手術が基本アプローチとなっており,小児症例においてもその傾向にある.当院では2014年4月以降経鼻内視鏡下での積極的な病変摘出を基本方針としており,当院での小児症例に対する経鼻内視鏡手術を中心とした病変切除の実際と治療成績について報告する.
ISSN:0387-8023
2435-824X
DOI:10.34544/jspn.49.1_26