上部消化管内視鏡検査中の送気にて胃穿孔を来した1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 89; no. 1; pp. 90 - 91
• Main Authors: 山本, 慶郎, 住野, 泰清, 乾山, 光子, 末野, 高久, 團, 宣博, 小野, 真史, 大塚, 隆文, 馬越, 智子, 五十嵐, 良典, 吉本, 憲介, 小林, 康二郎, 渕之上, 和弘
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 16.12.2016; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 上部消化管内視鏡; 胃穿孔
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.89.1_90

「症例」患者:77歳, 女性. 主訴:食思不振. 既往歴:肺結核(10代), 卵巣腫瘍(35歳), 高血圧(72歳), 認知症(75歳), 腰椎圧迫骨折(77歳), 糖尿病. 生活歴:喫煙:なし 酒:焼酎 1合/日. 家族歴:特記事項なし. 現病歴:2015年1月に食思不振が続くため, 当院総合診療内科を受診し, 精査目的に入院した. 入院時にHb11.4g/dlと軽度貧血を認めたため, 精査目的のため当科を受診した. 入院時現症:意識清明 Perfomans Status 2. 身長155.2cm, 体重41.7kg, BMI 17.3. 体温36.7℃, 血圧116/60mmHg, 脈拍68/分整. 頸部リンパ節腫大なし. 眼瞼結膜貧血なし, 黄染なし. 胸部両下肺野ラ音聴取, 心雑音なし. 腹部:平坦・軟, 圧痛なし, 異常所見なし. 四肢に軽度の浮腫あり. 入院時検査所見:Hb11.4g/dlと軽度の貧血, Alb3.4g/dlと低栄養状態であった.