正規表現とプロセス代数にもとづく通信プロトコルコンパイラ

本稿では、通信プロトコルのための仕様記述言語Preccsとその処理系について説明する。通信プロトコルは主に(1)メッセージの形式と(2)メッセージ送受信の手順から構成されている。Preccsでは、(1)は拡張した正規表現を用い、(2)はCCSに代表されるプロセス代数にもとづいて記述を行う。これによって複雑な構造を持ったメッセージを簡単に表現し、プロトコルの状態遷移や通信シーケンスを簡便に記述できるようになる。さらにPreccsコンパイラを用いて通信プロトコルの仕様記述からプログラムを自動生成することによって、信頼性の高い通信プログラムを短期間で開発することが可能となる。...

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Published in日本ソフトウェア科学会大会講演論文集 pp. 241 - 250
Main Authors 服部, 健太, 数馬, 洋一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ソフトウェア科学会 2005
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Summary:本稿では、通信プロトコルのための仕様記述言語Preccsとその処理系について説明する。通信プロトコルは主に(1)メッセージの形式と(2)メッセージ送受信の手順から構成されている。Preccsでは、(1)は拡張した正規表現を用い、(2)はCCSに代表されるプロセス代数にもとづいて記述を行う。これによって複雑な構造を持ったメッセージを簡単に表現し、プロトコルの状態遷移や通信シーケンスを簡便に記述できるようになる。さらにPreccsコンパイラを用いて通信プロトコルの仕様記述からプログラムを自動生成することによって、信頼性の高い通信プログラムを短期間で開発することが可能となる。
Bibliography:3B-3
ISSN:1349-3515
DOI:10.11309/jssstconference.22.0.241.0