短期間で形態変化がみられた胃hamartomatous inverted polypの1例
「症例」 患者:28歳, 男性. 主訴:心窩部痛. 既往歴:職域検診にて貧血を指摘. 現病歴:2008年11月心窩部痛を主訴に前医受診, 上部消化管内視鏡検査にて胃体中部大彎に2cm大の胃ポリープと十二指腸潰瘍を指摘され, ランソプラゾールを投与開始された. 12月に胃ポリープの精査目的に当科紹介受診, 内視鏡および生検にて過形成性ポリープと診断した. 2009年3月EMR目的に入院となった. 入院時現症:身長164cm, 体重54kg, 血圧113/79mmHg, 脈拍53/分・整, 結膜に貧血を認めず. 腹部は平坦, 軟で圧痛なし. 入院時血液検査:血算, 生化学は異常なく, 血清ヘリコバ...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 79; no. 2; pp. 68 - 69 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
2011
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.79.2_68 |
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Summary: | 「症例」 患者:28歳, 男性. 主訴:心窩部痛. 既往歴:職域検診にて貧血を指摘. 現病歴:2008年11月心窩部痛を主訴に前医受診, 上部消化管内視鏡検査にて胃体中部大彎に2cm大の胃ポリープと十二指腸潰瘍を指摘され, ランソプラゾールを投与開始された. 12月に胃ポリープの精査目的に当科紹介受診, 内視鏡および生検にて過形成性ポリープと診断した. 2009年3月EMR目的に入院となった. 入院時現症:身長164cm, 体重54kg, 血圧113/79mmHg, 脈拍53/分・整, 結膜に貧血を認めず. 腹部は平坦, 軟で圧痛なし. 入院時血液検査:血算, 生化学は異常なく, 血清ヘリコバクターピロリ(Hp)IgG抗体は157であった. 治療前内視鏡検査(Fig.1):胃体中部大彎に径20mm大で山田III型の隆起性病変を認めた. 表面粘膜は粗造で発赤調であった. 治療時内視鏡検査(Color 1):胃体中部大彎に径20mmの中央に陥凹を伴う粘膜下腫瘍様隆起を認めた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.79.2_68 |