小学校のプログラミング教育の効果の検証

公立小学校へのプログラミング学習の出前授業を小学校8校33クラスの児童1026名を対象に広く行い,児童と担任教諭に対してアンケート調査を行った。児童のプログラミング学習をすることへの動機と批判的思考の関係の検証を行った結果,「充実志向」や「実用志向」が動機として高い児童は,「論理的思考への自覚」「探究心」「証拠の重視」などの批判的思考についても高いという傾向があることが明らかになった。また,実践事例として「電気の流れ」の授業実践(5年生1クラス21名)をとりあげ,教科教育においてプログラミングを用いることで,児童が電子の流れという目に見えない現象をモデル化することの意義を理解していることが確認...

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Published inコンピュータ&エデュケーション Vol. 51; pp. 27 - 32
Main Authors 齊藤, 貴浩, 栗山, 直子, 森, 秀樹, 西原, 明法
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 CIEC 01.12.2021
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ISSN2186-2168
2188-6962
DOI10.14949/konpyutariyoukyouiku.51.27

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Summary:公立小学校へのプログラミング学習の出前授業を小学校8校33クラスの児童1026名を対象に広く行い,児童と担任教諭に対してアンケート調査を行った。児童のプログラミング学習をすることへの動機と批判的思考の関係の検証を行った結果,「充実志向」や「実用志向」が動機として高い児童は,「論理的思考への自覚」「探究心」「証拠の重視」などの批判的思考についても高いという傾向があることが明らかになった。また,実践事例として「電気の流れ」の授業実践(5年生1クラス21名)をとりあげ,教科教育においてプログラミングを用いることで,児童が電子の流れという目に見えない現象をモデル化することの意義を理解していることが確認された。
ISSN:2186-2168
2188-6962
DOI:10.14949/konpyutariyoukyouiku.51.27