ERCPにおける内視鏡技師と専門医での助手の違いによる成績の比較

内視鏡技師と内視鏡専門医での助手の違いによるERCP関連手技における治療成績を比較検討した.対象は当院にて総胆管結石,悪性胆道狭窄の診断にてERCP関連手技を施行した188例.内視鏡技師が助手を施行した(N群)96例,内視鏡専門医が助手を施行した(D群)92例につき,総胆管結石,悪性胆道狭窄症例ごとに患者背景,治療成績,偶発症につき後ろ向きに検討した.専門医群の方がERCP困難症例が多くWire-guided cannulation法以外の胆管挿管法が多い傾向があり処置時間が長くなる傾向があったが,助手の違いによる治療成績や偶発症の発生率に有意差は認めなかった.胆管挿管不成功に助手の違いは寄与...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 96; no. 1; pp. 46 - 50
Main Authors 山本, 龍一, 保坂, 祥介, 菱川, 敬規, 阿部, 敏幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 26.06.2020
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.96.1_46

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Summary:内視鏡技師と内視鏡専門医での助手の違いによるERCP関連手技における治療成績を比較検討した.対象は当院にて総胆管結石,悪性胆道狭窄の診断にてERCP関連手技を施行した188例.内視鏡技師が助手を施行した(N群)96例,内視鏡専門医が助手を施行した(D群)92例につき,総胆管結石,悪性胆道狭窄症例ごとに患者背景,治療成績,偶発症につき後ろ向きに検討した.専門医群の方がERCP困難症例が多くWire-guided cannulation法以外の胆管挿管法が多い傾向があり処置時間が長くなる傾向があったが,助手の違いによる治療成績や偶発症の発生率に有意差は認めなかった.胆管挿管不成功に助手の違いは寄与せず ERCP関連手技において適切に症例が選択されている状況では,内視鏡技師が助手に入ることは許容されることが示唆された.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.96.1_46