重複眼動脈を伴った眼動脈瘤に対してコイル塞栓術にて良好な結果を得られた1例

【目的】重複眼動脈を伴った眼動脈瘤に対してコイル塞栓術を施行した1例を経験したので報告する.【症例】74歳,女性.めまいの精査にてMRIを施行し,眼動脈瘤を指摘された.精査にて眼動脈は重複眼動脈であり,原始背側眼動脈および,原始腹側眼動脈が存在していた.我々は,原始腹側眼動脈を含め動脈瘤を塞栓し視野障害,血栓性合併症を含めた合併症なく,完全塞栓を得た.【結語】重複眼動脈に伴った眼動脈瘤は稀である.解剖や血行動態の理解が重要であり,血栓合併症を含めた合併症の減少に結びつくと考えられた....

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Published inJournal of Neuroendovascular Therapy Vol. 6; no. 4; pp. 258 - 261
Main Authors 根木, 宏明, 落合, 育雄, 嶋口, 英俊, 金澤, 隆三郎, 石原, 正一郎, 上宮, 奈穂子, 山根, 文孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会 2012
日本脳神経血管内治療学会
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ISSN1882-4072
2186-2494
DOI10.5797/jnet.6.258

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Summary:【目的】重複眼動脈を伴った眼動脈瘤に対してコイル塞栓術を施行した1例を経験したので報告する.【症例】74歳,女性.めまいの精査にてMRIを施行し,眼動脈瘤を指摘された.精査にて眼動脈は重複眼動脈であり,原始背側眼動脈および,原始腹側眼動脈が存在していた.我々は,原始腹側眼動脈を含め動脈瘤を塞栓し視野障害,血栓性合併症を含めた合併症なく,完全塞栓を得た.【結語】重複眼動脈に伴った眼動脈瘤は稀である.解剖や血行動態の理解が重要であり,血栓合併症を含めた合併症の減少に結びつくと考えられた.
ISSN:1882-4072
2186-2494
DOI:10.5797/jnet.6.258