出血を繰り返す難治性食道炎を初発症状とした後天性血友病の1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 90; no. 1; pp. 74 - 75
• Main Authors: 横井, 千寿, 忌部, 航, 下村, 曉, 渡辺, 一弘, 秋山, 純一, 猪狩, 亨, 櫻井, 俊之
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 09.06.2017; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 後天性血友病; 食道炎
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.90.1_74

「症例」患者:80歳, 男性. 主訴:黒色便, 吐血. 現病歴:2016年, 体重減少と胃食道逆流症状の自覚から1カ月後に黒色便, 吐血を認めたため救急要請し当院急患部へ搬送された. 既往歴:2011年胃MALTリンパ腫に対し胃局所切除術, 2015年胃癌(stageI)に対し幽門側胃切除術(Billroth I法), 同年大腿骨骨折. 併存疾患:気管支喘息, 慢性心不全, 高尿酸血症, 認知症. 内服歴:カルベジロール2.5mg, アロプリノール10mg, クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合錠. 生活歴:喫煙10～20本/日60年(1年前から禁煙), 飲酒ビール700ml/日. 入院時現症:身長164cm, 体重45kg, 体温37.0℃, 血圧121/80mmHg, SpO2 98%(room air), 脈拍81bpm, 呼吸数15/min. 意識清明. 身体所見:眼瞼結膜に貧血あり. 腹部平坦・軟, 腸蠕動音正常, 圧痛なし, 直腸診では黒色便あり, 下腿浮腫なし.