義歯の咽頭での停留により遷延した誤嚥性肺炎の1例
「症例」 患者:83歳 女性. 主訴:呼吸困難. 既往歴:総胆管結石, 急性膵炎, 認知症. 現病歴:以前から食事中にむせこみ, 喘鳴を認めるようなことがあった. 来院前日の夕食中にむせこみがあり, その後鼻汁と痰がらみ, 喘鳴を認めていた. X年12月30日に38℃台の発熱と呼吸困難を認めたために救急要請し, 救急外来を受診した. なお, 救急外来受診時, 認知症のため意思疎通は困難であった. 入院時現症:意識レベルはJCSII-20, 体温37.9℃, 血圧108/63mmHg, 脈拍128回/分, SpO2 60%台(room air), 両肺にてcoarse crackle聴取し, 圧...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 87; no. 1; pp. 84 - 85 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
12.12.2015
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.87.1_84 |
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Summary: | 「症例」 患者:83歳 女性. 主訴:呼吸困難. 既往歴:総胆管結石, 急性膵炎, 認知症. 現病歴:以前から食事中にむせこみ, 喘鳴を認めるようなことがあった. 来院前日の夕食中にむせこみがあり, その後鼻汁と痰がらみ, 喘鳴を認めていた. X年12月30日に38℃台の発熱と呼吸困難を認めたために救急要請し, 救急外来を受診した. なお, 救急外来受診時, 認知症のため意思疎通は困難であった. 入院時現症:意識レベルはJCSII-20, 体温37.9℃, 血圧108/63mmHg, 脈拍128回/分, SpO2 60%台(room air), 両肺にてcoarse crackle聴取し, 圧痕性浮腫は認めなかった. その他特記すべき所見は認めなかった. 入院時検査所見:WBC2500/mm3, CRP7.86mg/dl, 尿中肺炎球菌抗原(+), 胸部X線写真で両中下肺野に浸潤影を認めるが, 義歯は認めなかった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.87.1_84 |